世界一周四日目 ツアーはもういいやと悟るメコン川クルーズ
ベトナムの朝。おはよう世界。
昨日予約したメコン川ツアーに参加するため、身支度を済ませる。集合場所はホテルのすぐ近くなので、まだ時間には余裕がある。一度、1階に降りて朝ごはんを食べることにした。
一泊800円ちょっとに朝食が含まれているということで、期待はしていなかったが、コーヒーとベトナム風サンドイッチ「バインミー」を作ってくれた。ホテルらしくない建物の1階で、ひとりバインミーを食べる。優雅な時間だ。世界は優雅な時間に溢れている。
さて、腹ごしらえも済んだので、集合場所へ。数台のバスが並び、ツアーの種類毎に次々と名前が呼ばれていく、がしかし、私の名前が一向に呼ばれない。集合時間はとうに過ぎてしまっている。聞き逃したのか、はたまた名簿に名前が反映されていなかったのか、分からない。点呼をしているスタッフにそのことを告げると、少し間を空けて、「とりあえずこのバスに乗れ」と言われたので、とりあえず乗り込む。予約したツアーかどうかは不明だが、メコン川には何とか行けそうだ。
途中バスが止まったと思ったら、どうやら寺院に立ち寄るようだ。ツアー予約するとき、そんなこと言われたっけと思いつつ、名前もわからない寺院に立ち寄る。
寺院での自由行動時間も終わり、いよいよ次はメコン川クルーズのはず。熱帯雨林的なとこを小舟で抜ける経験がしたくて、ツアーに参加したのだ。
しばらくして、バスは船着き場についた。
思っていたのと違った。確かにこれはメコン川クルーズであるが、これではなかった。とはいえ、もう乗るしかないので船に乗り込む。
15分ほどで一度船が停止した。どうやらお昼ご飯のようだ。
ガイドがでかい魚を持ってきた。エレファントフィッシュ(象耳魚)という魚だそうだ。変わったものが食べれて運が良いと思っていたら、課金する必要があるらしい。所詮、揚げた魚なので、味は想像できる。量も踏まえて、写真を撮れば十分だと思い、ツアー料金に含まれている貧乏飯を食べることにした。
また少しして、次の目的地に到着したようだ。上陸し、少し歩くと土産屋と飴工場のようなところについた。例によって、興味はない。小舟にも乗れないので、正直帰りたいくらいの感情だった。
工場見学を終え、ガイドに連れられ少し歩くと、待ち望んでいたものがあった。
イメージしたものだ。これに乗るためにツアーに参加したのだ。写真のお客さんたちもご満悦だ。
乗ってみると非常に不安定で怖い。水も、「くそ」がつくほど汚いので、転覆しないか不安になるが、漕ぎ手はそんなことは微塵も気にせず漕ぎ進める。
小舟タイムは10分弱で終了。あっという間だった。小舟を移動手段として東南アジアの自然に触れるツアーではなく、小舟に少し乗ってみるツアーに過ぎなかったようだ。もう少し真面目に参加するツアーを吟味すれば良かった。
その後は、ベトナム音楽を果物を食べながら、聴かされたり、ハチの巣を持ち上げたりと、盛りだくさんでツアーは終了。
ベトナムらしい渋滞に巻き込まれながら、日暮れ頃にホテルについた。暑い中の行動が続き、それなりに疲れたので冷房の効いたホステルで一休みして、新しい建物が立ち並ぶエリアへと向かう。
今日は12月30日、晦日だ。明日の年越しイベントに向けて、各所で準備が進んでいた。
さて、このエリアは小綺麗なお店が多く、あまり入る気にならなかったので、食事のためにホテルのあるエリアへと戻る。さすがにお腹もすいてきたので、目についたお店に入店。
基本的には、外に面したお店に入店する習性がある。夏の夜で飲む酒は、やはりうまい。
お腹も満ちたことなので、コンビニに寄って、今日は寝る。
もちろんツアーでなければいけない所も多いが、行動を縛られるので、今後は最大限自力で行くように努力しようと心に決めた。限られた時間の中で、なるべく自由にいきたい。
明日は大晦日、何をして過ごそうか。おやすみなさい。